会員制コミュニティの作り方を現役オーナーが解説!メリットや運営のコツも紹介!

「コミュニティを作りたいけど何から手を付ければ良いのかわからない」
「会員制コミュニティを立ち上げる具体的なステップが知りたい」
そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、現役コミュニティオーナーが複数コミュニティの運営支援経験をもとに既存ビジネスとシナジーを生むコミュニティの作り方を解説しています。
ぜひ最後までお読みください。

会員制コミュニティとは?

会員制コミュニティとはユーザーが月額費用を支払いながら参加するサブスク型のコミュニティです。
会員制コミュニティの例は以下の通りです。
- AI学習コミュニティ
- 経営者向けのDX研究会
- アーティストが主催するファンクラブ
- インフルエンサーが主催するオンラインサロン
会員制コミュニティは「サブスク型×集団型」のコミュニティのことを指します。
コミュニティ運営のメリット・デメリット

まずはコミュニティ運営のメリット・デメリットについて紹介します。
近年注目されているコミュニティですが、メリット・デメリットも存在するので必ず押さえておくようにしましょう。
コミュニティ運営のメリット3選
コミュニティ運営のメリットは以下の通りです。
- ストック収入になる
- 認知拡大に繋がる
- 運営を仕組化しやすい
それぞれ詳しく解説します。
メリット1.ストック収入になる
1つ目のメリットは、ストック収入になることです。
有料のコミュニティを運営することで会員数×月額料金の分だけ毎月の売上が発生します。
単発商品を扱うビジネスを行っている場合、ストック型ビジネスであるコミュニティを運営することでキャッシュフローとメンタル面の安定が手に入ります。
メリット2.認知拡大に繋がること
2つ目のメリットは認知拡大に繋がることです。
コミュニティは低単価ゆえに参加のハードルが低く、多く方にコミュニティの存在を認知してもらうことができます。
実際に弊社が運営するコミュニティでは、業界大手のAIコミュニティやスワイプ型LPツールを運営する会社とのコラボを実施しています。
特定の業界でNo,1のコミュニティを作ることができれば、業界内で圧倒的な認知へと繋がったり、別業界で知名度の高いコミュニティや企業とのコラボに繋がったりします。
メリット3.運営を仕組化しやすい
3つ目のメリットは運営を仕組化しやすいことです。
コミュニティ運営の業務は属人性が低いものが多く、コミュニティマネージャーに業務を依頼しやすいことが特徴です。
例えば、以下の業務は一見すると属人性が高く見えますが、実際はコミュニティマネージャーに依頼することが可能です。
- 勉強会の開催
- 定期アンケートの実施
- イベントや勉強会の告知
- チャットでの質問回答
- 入退会処理
- 会員サイトの閲覧権限付与/削除
コミュニティを立ち上げる際は全ての業務を自社で行いつつ、徐々にマニュアル化した業務をコミュニティマネージャーに渡していくことが大切です。
また、コミュニティ運営業務では「原液と拡散」という考え方をもとに、自社にしかできない情報・知識をアウトプットする行為である「原液作り」に注力し、その他の運営業務はスタッフに依頼するのがおすすめです。
コミュニティ運営のデメリット3選
コミュニティ運営のデメリットは以下の通りです。
- 影響力がないと立ち上がらない
- 特定のカテゴリーでNo.1以外だと集客が大変
- 入会数 > 退会数の維持が必要
それぞれ詳しく解説します。
デメリット1.影響力がないと立ち上がらない
1つ目のデメリットは、影響力がないと立ち上がらないことです。
新規でコミュニティを立ち上げる場合、ある程度の影響力がないとそもそも立ち上がらない可能性が高いです。
目安として20~30名程度のテストユーザーを募集できる影響力があると安心です。
また、テストマーケティングを経て正式リリースした後は、集客用のプラットフォーム(SNSやYoutubeなど)にある程度フォロワーが存在するなど一定の影響力を持っていることが望ましいです。
デメリット2.特定のカテゴリーでNo.1以外だと集客が大変
2つ目のデメリットは、特定のカテゴリーでNo.1以外だと運営が大変であることです。
コミュニティの特性上、No.1以外だと集客が大変です。
例えば、以下の条件下では「参加者に著名人がいる」や「競合よりも圧倒的に提供コンテンツの質が高い」など一部の場合を除き、後発で既存コミュニティの会員数を上回るのは難しいと考えられます。
A:月額3,000円で会員数200名
B:月額3,000円で会員数50名
逆にいうとコミュニティには「ネットワーク効果」が働くため、早めに特定カテゴリーでNo.1ポジションを確立することで強固な収益基盤を構築することができます。
また、ニッチなカテゴリーでNo.1の獲得を目指すなどの工夫次第では後発で参入しても勝てる余地は十分に存在すると言えます。
コミュニティ運営は椅子取りゲームという性質上、自社を取り巻く状況次第ではメリットにもデメリットにもなりえます。
デメリット3.入会数 > 退会数の維持が必要
3つ目のデメリットは、入会数 > 退会数を維持する必要があることです。
コミュニティは退会者数が入会者数を上回る状態が続くと収益性や参加者同士の交流が減るため、存続の危機に陥ります。
そのため、退会者が増えたタイミングで退会要因を特定し、素早く対処する必要があります。
コミュニティとは1つの生き物であり「いかに数字が落ちたときに素早く対処できるか」が運営の肝です。
実際に弊社では、当初の提供価値が市場の変化で価値ではなくなったことで数字が落ちた期間があったものの、価値の見直しを行ったところ翌月には入会者数>退会者数となりました。
コミュニティの役割3つ

コミュニティ運営の役割は以下の通りです。
- 見込み客を集める
- 新規サービスのテストを行う
- 採用に繋げる
それぞれ詳しく解説します。
役割1.見込み客を集める
1つ目の役割は、見込み客を集めることです。
自社のメイン商品を販売する際の見込み客を集めるためにコミュニティを活用する方法です。
例えば、6ヶ月40万円の講座を販売する際にまずはコミュニティ内で安価に学べるようにして、マンツーマンで学習したい方向けにメイン商品(バックエンド)を販売するイメージです。
また、コンサルティング企業でも同じことが言えます。
例えば、美容サロン専門のマーケティング支援を行うコンサルティング会社の場合、担当の稼働可能な時間がボトルネックとなり、新規の募集を停止していることも多いかと思います。
この場合、フロントコミュニティを用意することでコンサル契約をするほどは売上がないものの、将来的にはコンサル契約を行いたいと考えているような見込み客を集めることで月数万円×会員数分のストック収入を構築できるイメージです。

役割2.新規サービスのテストを行う
2つ目の役割は、新規サービスのテストを行うことです。
コミュニティ運営を行うことでクローズな場を持つことができます。
その結果として、SNSなどで「〇〇というサービスのモニターを募集します」という風に発信を行って真似されるようなリスクを抑えつつ、新規事業のテストマーケティングを行うことができます。
弊社が運営するコミュニティでも複数の新規サービスのモニター募集を行っています。
役割3.採用に繋げる
3つ目の役割は、採用に繋げることです。
コミュニティの種類によっては採用活動に繋げることも可能です。
近年、時間とお金をかけて採用活動を頑張っても、2.3ヶ月で退職するという事例も多いため、コミュニティ経由で採用活動を行うことで採用費0円で人材を発掘することができます。
また、コミュニティ経由で採用を行う最大の利点は「自社の文化を理解していること」です。
弊社の体感としてコミュニティに参加した方のうち、自社に対して良い印象を持っている方は非常に多いです。
場所の価値が高まるAI時代だからこそ、自社コミュニティに参加しているユーザーはおのずと自社のカルチャーにフィットする可能性が高いと言えるでしょう。
ちなみに弊社では、コミュニティ内で積極的に活動している方と業務委託契約を結び、デザインや事務代行などの業務を依頼しています。
会員制コミュニティのビジネスモデル種類4選

会員制コミュニティのビジネスモデル種類は以下の通りです。
- 有料コミュニティ×高単価モデル
- 有料コミュニティ単体モデル
- 無料コミュニティ×高単価モデル
- 高単価×有料コミュニティモデル
それぞれ詳しく解説します。
種類1.有料コミュニティ×高単価モデル
1つ目の種類は、有料コミュニティ×高単価モデルです。
フロントエンド商品を有料コミュニティにし、バックエンドを既存商品とします。
コミュニティを通して見込み客の育成を行い、自社のメイン商品(高額商品)に繋げます。
種類2.有料コミュニティ単体モデル
2つ目の種類は、有料コミュニティ単体モデルです。
このモデルでは、コミュニティで全てが完結することが価値になっているケースが多いです。
動画編集スクールが群雄割拠している時代に「スクールいらず」を謳った動画編集スキルを学習できるコミュニティを作るイメージです。
「○○いらず」を謳えるかどうかという視点で考えると自社のコミュニティが有料コミュニティ単体モデルに当てはまるのかがわかると思います。
種類3.無料コミュニティ×高単価モデル
3つ目の種類は、無料コミュニティ×高単価モデルです。
このモデルはコミュニティ自体は無料で運営しながら、自社のメイン商品に繋げていくモデルです。
1対1形式のLINE公式アカウントが1:NもしくはN:N形式のコミュニティになったと考えると良いでしょう。
情報発信や交流などをしながらメイン商品を売るためのウェビナーなどを定期開催していきます。
このモデルの欠点は、コミュニティ経由でメイン商品が売れない場合にコミュニティ運営のモチベーションを失ってしまう可能性があることです。
逆に利点としては、無料コミュニティという特性上、辞めるユーザーがほとんどいないため、対外的には大きな顧客リストを抱えているコミュニティに見えることです。
種類4.高単価×有料コミュニティモデル
4つ目の種類は、高単価×有料コミュニティモデルです。
スクール事業の場合、卒業生向けのコミュニティを運営する場合が多いでしょう。
スクール事業のセンターピンは「受講生の成果(実績)」なので、卒業生向けのコミュニティを活性化させることで仕事の受注率向上や成果を出した卒業生によるUGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出などが見込めます。
少人数で運営している協会・講座運営の場合、卒業後のフォローに手が回らないことも多いですが、上手く活用できると紹介での受講が増えるため、高利益率での売上向上を実現できます。
コミュニティを立ち上げる際の7ステップ

コミュニティを立ち上げる具体的なステップは以下の通りです。
- 目的を決める
- リサーチを行う
- コンセプトを決める
- テストマーケティングを行う
- 熱量の高いユーザーを特定する
- リリースに向けた準備を行う
- 正式リリースを行う
それぞれ詳しく解説します。

ステップ1.目的を決める
1つ目のステップは、目的を決めることです。
まずはコミュニティ運営の目的を決める必要があります。
コミュニティ運営の目的としては以下のようなものがあります。
- ストック収入を作る
- メイン商品の見込み客を集める
- 採用に繋げる
- 業界で存在感を出す
- テストマーケティング
自社がどのような目的でコミュニティを作りたいのかを明確にしましょう。
ステップ2.リサーチを行う
2つ目のステップは、リサーチを行うことです。
自社と同じカテゴリーに既存コミュニティがあるかどうかや間接的な競合コミュニティなどを入念にリサーチします。
この段階である程度の月額費用の相場がわかります。
ステップ3.コンセプトを決める
3つ目のステップは、コンセプトを決めることです。
リサーチを行った後は3C分析を経て勝てるコンセプトを決めます。
コンセプトはテストマーケティングを経てガラッと変わる可能性があることも踏まえたうえで、作成に時間をかけ過ぎないようにしましょう。
ステップ4.テストマーケティングを行う
4つ目のステップは、テストマーケティングを行うことです。
ここでは実際にテストユーザーに対して、コンテンツを提供していきます。
テストマーケティングの目的は「熱量の高いユーザーを特定すること」です。
- 当初想定していた価値を感じてもらえてるか
- 意外な部分に価値を感じていないか
- お金を払っても所属したいと思えるのかどうか
などをコンテンツを提供しながら1ヶ月ほどで学習&改善を繰り返していきます。
また、テストを行うプラットフォームに参加する前にアンケートを実施することでテストユーザーが「コミュニティに対して何を期待しているのか」を把握することができるため、コンテンツを作成する際の企画案のヒントを得ることができようになります。
ステップ5.熱量の高いユーザーを特定する
5つ目のステップは、熱量の高いユーザーを特定することです。
テストマーケティングを行う中で、自社のコミュニティに特に価値を感じているような熱量の高いユーザーを特定することが大切です。
逆に言うと、明確に「○○という状況の△△というユーザーに□□という価値を提供している」ということを言語化できない段階でリリースに進むのはやめましょう。
過去に挑戦したコミュニティの1つでは「おそらく○○に困っているユーザーが多いからもうリリースしても良いだろう」と確証がないままリリースを急いだ結果、有料会員が1人も集まらなかったという経験があります。
特に、起業家精神を持った方の場合、確証バイアスが強い傾向にあり、少ない根拠(ファクト)をもとに結論を出してしまう方も多いので要注意です。
「コミュニティの成否はテストマーケティングが9割」と言えるほど、テストマーケティングは入念に行うようにしましょう。
「短期的にキャッシュを作りたいからコミュニティを最短でリリースする」というのはナンセンスです。
ステップ6.リリースに向けた準備を行う
6つ目のステップは、リリースに向けた準備を行うことです。
テストマーケティングが完了したらいよいよリリースに向けた準備を行います。
具体的には
- LPを作る
- プラットフォームを決める
- (決済機能付きプラットフォームではない場合)決済ツールを決める
- リリースまでの告知スケジュールを決める
- リリース後の初動を大きくするためのイベントを企画する
- SNSアカウントを作る
- 入会・退会アンケートを用意する
- 新規会員向けのコミュニティの使い方がわかるコンテンツ(動画やテキストなど)を準備する
など沢山準備することがあります。
コミュニティの参加者に合わせて必要なものを洗い出し、並行して準備を進めていきましょう。
ステップ7.正式リリースを行う
7つ目のステップは、正式リリースを行うことです。
リリース準備が整ったら、ようやくリリースです。
リリース直後が大きく入会者数が増えるタイミングなので、リリース前にLPや決済後の入会フローなどを再度確認するようにしましょう。
また、リリース後はなるべく早めにSNS、Youtube、SEO、ウェビナー開催など複数媒体での集客を強化していきましょう。
集客経路を1つのプラットフォームに依存すると集客できなくなった際のリスクが大きいので、収益化できるコミュニティであることが確認できた後は迅速に各媒体でも発信活動を行います。
この段階では必要に応じてAIや外注の力を借りるのがおすすめです。
参考:コミュニティの集客方法10選とSNSを活用する方法を紹介!
コミュニティプラットフォームの選び方2選

コミュニティを立ち上げる際には際にはプラットフォームを決める必要があります。
プラットフォームには以下のようなものがあります。
- 決済機能付きプラットフォーム
- 決済機能がないプラットフォーム(チャットツール)
それぞれ詳しく解説します。
参考:コミュニティプラットフォームおすすめ12選を現役オーナーが徹底比較!選び方のコツも紹介!
選び方1.決済機能付きプラットフォーム
1つ目の選び方は、決済機能付きのプラットフォームを選ぶことです。
具体的なプラットフォームは以下の通りです。
- FANTS(ファンツ)
- Commune(コミューン)
- mosh(モッシュ)
- オンクラス
- Lekcha(レクチャ)
- YOOR(ユール)
- OSHIRO(オシロ)
ターゲットや予算、要件に応じて最適なツールを選ぶことが大切です。
ちなみに決済機能付きプラットフォームの場合、プラットフォームを後から変更すると1~2割程度の解約者が出てしまうため(コミュニティプラットフォーム担当者の話を参考にしています)、基本的には「プラットフォームは後から変更しない」という前提でコミュニティを運営する必要があります。
選び方2.決済機能がないプラットフォーム(チャットツール)
2つ目の選び方は、決済機能がないプラットフォーム(チャットツール)を選ぶことです。
チャットツール+決済ツールを組み合わせることでコミュニティを運営する方法です。
具体的にはチャットツールは以下の通りです。
- Discord(ディスコード)
- Slack(スラック)
- Chatwork(チャットワーク)
- LINEオープンチャット
- Facebookグループ
決済ツールの例は以下の通りです。
- Stripe(ストライブ)
- Paypal(ペイパル)
- Univapay(ユニバペイ)
チャットツールと決済ツールを分ける場合は、自社の既存事業で導入している決済ツールをそのままコミュニティで使用することで新しくツールを学ぶ必要が少なくなるのでおすすめです。
独立した決済ツールを使用する場合は、Zapier(ザピアー)やMake(メイク)などの自動化ツールを活用することで、入退会処理などをできるだけ自動化するようにすると運営業務が減るのでおすすめです。
コミュニティ運営に関するよくある質問

おすすめの決済システムはありますか?
Stripeがおすすめです。理由としては日本国内で多く使用されているツールであるためです。また、国産のUnivapayなども近年注目されている決済システムなので導入を検討してみると良いでしょう。
コミュニティ参加者のITリテラシーが低い場合はLINEを使えばいいですか?
参加者の属性によって普段使いのLINEやFacebookなどを活用しましょう。
チャットツール選びに失敗すると後からツールを変更する際に退会者が出たり、なかなか参加者が移行してくれないなどの問題が発生するため、なるべく初期段階でツールを確定させたいところです。
アーカイブ動画など保存先に困っています。解決策はありますか?
コミュニティ運営に特化したプラットフォームを使用しない場合の最大の問題は「動画の保存先に迷うこと」です。専用の動画保存ができるようなクラウドサービスを契約したり、Vimeoなどのツールを契約するなどの対応をする必要があります。前提条件によっても最適解が変わりますのでお気軽にご相談ください。
まとめ
本記事では、コミュニティの作り方や具体的な立ち上げ方法を紹介しました。
コミュニティ立ち上げは闇雲に行うものではなく、テストを重ねて行うものです。
ノクステックでは、現役コミュニティオーナーが直接コミュニティ立ち上げを伴走支援しています。
コミュニティの立ち上げに興味がありましたら、お気軽にご相談ください。

