Studioの新料金プランを徹底解説!今後の展開も考察してみた

ノーコードツールStudioの新料金プランを徹底解説

「Studioの新料金プランについて知りたい」「プラン選びのコツや今後の展望が知りたい」 

そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、2024年12月1日に施行されるStudioの新料金プランの詳細とプラン選びのコツや注意点を解説します。

本記事の内容

・Studioの新料金プラン
・プラン選びのコツと注意点
・Studioの新料金プランについての考察

執筆者
松永勇樹
ノーコード専門メディア「ノクステック」運営。STUDIO Experts加盟。
Web講座の事業責任者を経て、ノクステックを設立。

目次

Studioとは?

Studioの概要

StudioはWebサイト制作に特化したノーコードツールです。

コーディング知識がなくてもWebサイトを制作することができることから、多くの企業や個人事業主に利用されています。

参考:Studioの制作代行を利用する際の流れや費用とは?

Studioの特徴

Studioには以下のような特徴があります。

  • 自分で管理・更新しやすい
  • 日本語でのサポート
  • 豊富なテンプレート
  • デザイン性の高さ
  • サーバーが不要

近年人気のノーコードツールです。

Studioの新料金プラン

新料金プランの概要

2024年10月1日、Studioから新料金プランが発表されました(施行は2024年12月1日)

それに伴い、新たにMiniプランが登場するなどいくつかの変更がありました。

年払いの新料金プランは以下の通りです。

プラン料金(年払い)
Free0円/月
Mini590円/月
Personal1,190円/月
Business3,980円/月
Business Plus9,980円/月
Enterpriseお問い合わせ必須
Studioの新料金プラン(年払い)

月払いの新料金プランは以下の通りです。

プラン料金(月払い)
Free0円/月
Mini1,290円/月
Personal1,720円/月
Business5,460円/月
Business Plus12,900円/月
Enterpriseお問い合わせ必須
Studioの新料金プラン(月払い)

参考:Studio公式が発表した新料金プラン一覧

各料金プランの詳細

Free(フリー)プラン

Freeプランは、Studioを無料で利用できるプランです。

特徴は、無料でサイトを公開できること、ページ数の上限が50ページであることです。

しかし、Studioのロゴが表示されたり、独自ドメインを設定できないことから、本格的なサイト運用を行う際は有料プラン以上にするのがおすすめです。

Freeプランの詳細は以下の通りです。

項目対応
料金0円
スタートアップ創業割引
Visitor数(月間)2,000
CMSモデル数3
CMS公開アイテム数100
ページ数(CMS、リダイレクトは含まない)50ページ
フォーム100件
アナリティクス15日
バージョン管理1日
独自ドメイン接続
Apps
パスワード保護
高度な権限制限
リダイレクト
API
カスタムヘッダー
アドオン
アクティビティログ
Freeプランの詳細

Mini(ミニ)プラン

Miniプランは、小規模サイトの運営に特化したプランです。

特徴は、ページ数の上限が2ページであること、CMSのアイテム数が100件であることです。

また、年間プランに加入した場合は月額590円でサイトの運用を行うことができます。

Miniプランの詳細は以下の通りです。

項目対応
料金年払い590円(月換算)、月払い1,290円
スタートアップ創業割引
Visitor数(月間)2,000
CMSモデル数3
CMS公開アイテム数100
ページ数(CMS、リダイレクトは含まない)2ページ+404ページ
フォーム100件
アナリティクス30日
バージョン管理5日
独自ドメイン接続
Apps
パスワード保護
高度な権限制限
リダイレクト
API
カスタムヘッダー
アドオン
アクティビティログ
Miniプランの詳細

Personal(パーソナル)プラン

Personalプランは、小~中規模のサイト運用に適したプランです。

特徴は、Visitor数(月間)の上限が20,000であること、ページ数の上限が150ページであることです。

パスワード保護機能も利用できるため、Miniプランよりも堅牢性高くサイト運営を行うことが可能です。

Personalプランの詳細は以下の通りです。

項目対応
料金年払い1,190円(月換算)、月払い1,720円
スタートアップ創業割引
Visitor数(月間)20,000
CMSモデル数5
CMS公開アイテム数1,000
ページ数(CMS、リダイレクトは含まない)150ページ
フォーム1,000件
アナリティクス150日
バージョン管理30日
独自ドメイン接続
Apps
パスワード保護
高度な権限制限
リダイレクト
API
カスタムヘッダー
アドオン
アクティビティログ
Personalプランの詳細

Business(ビジネス)プラン

Businessプランは、中規模のサイト運用に適したプランです。

特徴は、Visitor数が400,000であること、スタートアップ創業割引の対象であることです。

継続してコンテンツを追加する際におすすめのプランです。

Businessプランの詳細は以下の通りです。

項目対応
料金年払い3,980円(月換算)、月払い5,460円
スタートアップ創業割引適応対象
Visitor数(月間)400,000
CMSモデル数10
CMS公開アイテム数5,000
ページ数(CMS、リダイレクトは含まない)300ページ
フォーム10,000件
アナリティクス全期間
バージョン管理120日
独自ドメイン接続
Apps
パスワード保護
高度な権限制限〇(公開設定を除く)
リダイレクト
API
カスタムヘッダー
アドオン
アクティビティログ
Businessプランの詳細

Business Plus(ビジネスプラス)プラン

Business Plusプランは、中~大規模のサイト運用に適したプランです。

特徴は、カスタムヘッダー、アドオン、アクティビティログを利用できることです。

また、CMSの公開アイテム数の上限が15,000であるため、中規模以上のサイト運営におすすめです。

Business Plusの詳細は以下の通りです。

項目対応
料金年払い9,980円(月換算)、月払い12,900円
スタートアップ創業割引適応対象
Visitor数(月間)1,000,000
CMSモデル数30
CMS公開アイテム数15,000
ページ数(CMS、リダイレクトは含まない)300ページ
フォーム10,000件
アナリティクス全期間
バージョン管理360日
独自ドメイン接続
Apps
パスワード保護
高度な権限制限
リダイレクト
API
カスタムヘッダー
アドオン
アクティビティログ30日
Business Plusプランの詳細

Enterprise(エンタープライズ)プラン

Enterpriseプランは、Business Plusプランを超えたサイト運用に適したプランです。

Enterpriseプランを利用するには、Studioに対して問い合わせする必要があります。

参考:StudioのEnterpriseプランの詳細はこちら

料金プランの改定に伴う8つの変化

新料金プランへの料金プラン改定に伴い、大きく8つの変化がありました。

  1. プラン数が増加
  2. 月額580円から利用可能なMiniプランが登場
  3. Businessプラン以上で高度な権限管理が利用可能に
  4. Enterpriseの一部機能がBusiness Plusプランでも利用可能に
  5. スタートアップ限定の割引制度が登場
  6. 計測方法がPV数からVisitor数に変更
  7. デザインエディタの改良とページ数の上限が明記
  8. CMSモデル数の上限を追加

それぞれ詳しく解説します。

1.プラン数が増加

料金プランの改定に伴い、プラン数が1つ追加されました。

また、プラン後ごとの名称や金額なども変更されています。

なお、2024年11月30日までにStarter、CMS、Businessの3プランのうちのどれかを契約している場合は、2025年4月1日以降に自動的に新プランへと移行します。

~2024/11/302024/12/1~
FreeFree
StarterMini
CMSPersonal
BusinessBusiness
EnterpriseBusiness Plus
Enterprise
Studioの新旧プラン比較

2.月額580円から利用可能なMiniプランが登場

新料金プランへの改定で、新たにMiniプランが登場しました。

MIにプランは、年払いの場合、月あたり580円(月換算)でサイト運用を行うことができます。

また、CMS公開アイテム数が100件になったことで、これまでよりも気軽に有料プランに加入することができるようになりました。

中小企業向けのWebサイトやクリエイターのポートフォリオとしての利用機会が多くなると考えられます。

3.Businessプラン以上で高度な権限管理が利用可能に

Businessプラン以上のプランにおいては、権限の管理をより高度に行うことができます。

具体的には、サイトの公開操作やCMSやフォームへのアクセス権、メンバーごとに操作を制限するなどです。

そのほか、Cookie(クッキー)使用同意許可バナーやAPI機能の正式リリースも予定されています。

4.Enterpriseの一部機能がBusiness Plusプランでも利用可能に

料金プランの改定に伴い、新たに追加されるBusiness Plusプランでは、Enterpriseプランの一部機能が利用できるようになります。

具体的には、アクティビティログ(監査ログ)やカスタムヘッダーなどです。

アクティビティログを取得することで「いつ、だれが、どんな操作をしたか」を把握することができるため、セキュリティ対策を強化することができます。

5.スタートアップ限定の割引制度が登場

料金プランの改定に伴い、スタートアップなどの創業期のユーザーを対象にBusiness、Business Plusプラン以上の利用において割引を受けることが可能になります。

初年度のプラン料金を最大50%削減できるため、ぜひ検討してみると良いでしょう。

割引を受けるには、専用窓口から応募を行い、簡単な審査を受ける必要があります。

6.計測方法がPV数からVisitor数に変更

料金プランの改定に伴い、各プランでのアクセス数の計測方法が「PV数」から「Visitor数(セッション数)」に変更されます。

セッション数とは、あるユーザーがウェブサイトを訪れてから離脱するまでの数で計測されます。

ユーザーが複数のページを閲覧した場合でも、セッション数は1となります(PV数は訪れたページ数)

プランごとの計測方法が「PV数」から「Visitor数(セッション数)」になることで、容量の消費が少なくなると考えらます。

しかし、同時に上限値も減少しているため、実際にサイトを運用する中で容量の消費スピードを見ていく必要があるでしょう。

7.デザインエディタの改良とページ数の上限を明記

料金プランの改定に伴い、プロジェクトごとのページ数の上限が明記されるようになります。

これまでは、ページ数の上限が近くなった場合にはアラートが表示されてましたが、ページの上限数が明記されることでより安心してサイト運用を行うことができるようになります。

また、CMSの動的ページはページ数にカウントされません。

8.CMSモデル数の上限が追加

料金プランの改定に伴い、CMSではモデル単位での上限数が追加されます。

また、今後はリスト内のフィルター機能の改善も予定されているため、モデルの使用頻度が少なる見込みです。

カテゴリー単位でのコンテンツ表示の方法が変更になる可能性もありそうです。

料金プランごとの比較

ページ上限数

料金プランごとのページ上限数は以下の通りです。

MiniプランとPersonalプランでは、ページ数が大きく異なるため、サイトの運用目的によってプラン選択を行う必要があります。

プランページ数上限
Free50ページ
Mini2ページ+404ページ
Personal150ページ
Business300ページ
Business Plus300ページ
Enterprise不明
プランごとのページ数上限

Visitor数

料金プランごとのVisitor数は以下の通りです。

新料金プランでは、プロジェクト単位でのPV数の計測からVisitor数(セッション数)の計測に計測方法が変更されました。

また、Visitor数の上限は、これまでのPV数の上限よりも少なくなっています。

プランVisitor数
Free2,000
Mini2,000
Personal20,000
Business400,000
Business Plus1,000,000
Enterprise不明
プランごとのVisitor数

CMS公開アイテム数

料金プランごとのCMS公開アイテム数は以下の通りです。

料金プランの改定に伴い、CMS公開アイテム数が100アイテム以上となりました。

CMS公開アイテム数の増加によって、これまで以上に数多くのユーザーがCMS機能を使うことになると予想されます。

プランCMS公開アイテム数
Free100
Mini100
Personal1,000
Business10,000
Business Plus10,000
Enterprise不明
プランごとのCMS公開アイテム数

CMSモデル数

料金プランごとのCMSモデル数は以下の通りです。

料金プランの改定に伴い、新たにCMSのモデル数に上限ができました。

モデル上限の出現によって、無駄のないCMS設計が求められるようになると考えられます。

プランCMSモデル数
Free3
Mini3
Personal5
Business10
Business Plus30
Enterprise不明
プランごとのCMS公開モデル数

フォーム上限数

料金プランごとのフォーム数は以下の通りです。

MIniプランが登場したものの、フォームの上限数に大きな変更はありませんでした。

プランフォーム上限数
Free100
Mini100
Personal1,000
Business10,000
Business Plus10,000
Enterprise不明
プランごとのフォーム数

バージョン管理

料金プランごとのバージョン管理期間は以下の通りです。

これまでのバージョン管理期間と比べても、大きな変化はありませんでした。

バージョン管理期間について詳しく知りたい方は「Studioのバージョン管理方法を徹底解説」をお読みください。

プランバージョン管理期間
Free1日
Mini5日
Personal30日
Business120日
Business Plus360日
Enterprise不明
プランごとのバージョン管理

Studioの料金プランの選び方と注意点

Studioの料金プランを選ぶ際は、以下の点を考慮する必要があります。

  1. サイトの運用期間
  2. 制作するページ数

サイトの運用期間

1つ目は、サイトの運用期間についてです。

Miniプランが登場したことで、プラン内での年払い・月払いにおける料金の差が大きくなりました。

そのため、サイトを1年間以上運営する予定かどうかが支払い方法を選択するうえで1つの指標となるでしょう。

制作するページ数

2つ目は、制作するページ数です。

料金プランの改定に伴い、ページ数の上限が明記されるようになりました。

これを受けて、プランごとのページ数を考慮したサイト制作が必要になります。

特に、Miniプランの場合、ページの上限が2ページまでと少ないため、不要なページを削除したり、Personalプランに変更するなどの対応が必要になってくるでしょう。

Studioの料金プラン変更の影響を予想してみた

Studioユーザーの棲み分けが進む

新料金プランへの改定に伴い、ユーザーによる最適なプランへの変更が起こると思われます。

その結果、Aという用途ではプランAを選ぶといったように、これまで以上に目的に応じたプラン選びが行われるようになるでしょう。

その結果、Studioという1つのツールの中に、属性の異なるユーザー群が多数出現すると考えられます。

サイト制作側の視点では、よりお客様に合ったパッケージを作成し、提案を行うことが求められるようになるでしょう。

小規模な事業者がStudioを利用しやすくなる

Miniプランの登場によって、小規模事業者やクリエイターがStudioを利用しやすくなると考えられます。

特に、ブログや商品などのコンテンツを定期的に投稿しようと考えていたものの、金銭的な理由からCMSプランを利用しなかったユーザーにはMiniプランはピッタリのプランだと言えるでしょう。

他のツールを使用している事業者のStudioへのツール変更も多くなると予想されます。

Studio制作者として何をするべきなのか

いくつかの変更を前にStudio制作者は何をすればいいのかを少し考えてみました。

今後はStudioを使ったWebサイト制作ニーズの高まりとともに、専門性を持つStudio制作者が増えるでしょう。

その中で埋もれないように活動をしていくためには、自分独自の強みを磨く必要があると思います。

  • Studio×デザイン
  • Studio×コーディング
  • Studio×SEO
  • Studio×広告運用

ノーコードツールは0→1にするものではなく、もともと持っている強みをブーストしてくれるツールだと感じています。

まとめ:Studioの新料金プラン

この記事では、2024年12月1日から施行されるStudioの新料金プランについて解説しました。

料金プランが追加されたことで、柔軟なプラン選択が可能になった反面、プランによっては新たな制約が生まれました。

AIツールなど多様なサイト制作手段がある中で、Studio制作を行う1人の人間として、より一層お客様自身でサイトを管理・更新できるという強みを押し出していくことが大切だと感じます。

今後の動向も要チェックです。

執筆者
松永勇樹
ノーコード専門メディア「ノクステック」運営。STUDIO Experts加盟。
Web講座の事業責任者を経て、ノクステックを設立。

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