【Webデザイナー必見】コーディングができなくても大丈夫！ノーコードツールで可能性を広げる方法
「素晴らしいデザインはできるけど、コーディングができない」「せっかくデザインしたものを実装できずにフラストレーションがたまる」「コーディングを学ぶ時間がない」
このような悩みを抱えるデザイナーは多いのではないでしょうか。
デザイナーとしてのスキルを持ちながらも、コーディング技術の壁に阻まれて、自分のアイデアを実現できない状況は非常にもどかしいものです。しかし、そんな悩みを解決する方法として「ノーコード」という選択肢が今、注目を集めています。
本記事では、コーディングができないデザイナーが、ノーコードツールを活用して可能性を広げる方法をご紹介します。コードを書かずにWebサイトやアプリを作成し、デザイナーとしての可能性を広げる具体的な方法について解説します。
Studioエキスパートに加盟し、100名以上にStudio指導を行ってきた経験を持つノクステックが、実践的なノウハウをお届けします。ぜひ最後までお読みください。
本記事のまとめ
デザイナーがコーディングできなくても、ノーコードツールを使えば自分のデザインを実装できる。ノーコードスキルの習得により、案件の幅が広がり、単価アップも可能になる。Studio、Webflow、Figma to Webといった選択肢の中から最適なツールを選ぶことが大切。効率的な学習方法を選び、実践的なプロジェクトに取り組むことで短期間でスキルアップできる。
目次
コーディングができないデザイナーが直面する5つの壁
デザイナーとしてのキャリアで、コーディングスキルがないことによって直面する壁について解説します。
それぞれの壁について詳しく見ていきましょう。
壁1. デザインと実装の分断による意図の伝達ミス
デザイナーとコーダーが別々の人間の場合、デザインの意図が100%伝わらないことがよくあります。
具体的な問題点：
- 微妙なアニメーションや動きの指示が伝わりにくい
- フォントの細かな調整やスペーシングが実装で崩れる
- レスポンシブ対応での表示の優先度が思い通りにならない
- 修正のやり取りに時間がかかり、プロジェクト全体が遅延する
- 何度も修正を依頼することで人間関係に軋轢が生じることも
このような問題は、デザイナー自身が実装まで行えれば解決できます。
壁2. 案件受注の幅が制限される
コーディングスキルがないと、受けられる案件の種類が限られてしまいます。
具体的な問題点：
- 「デザインから実装まで一貫して対応できる人」を求める案件を受注できない
- 小規模クライアントの「デザインだけでなく、サイトを完成させてほしい」という要望に応えられない
- デザインカンプだけでなく、実際に動くプロトタイプの制作が求められるケースが増えている
- Webサイト制作の案件全体の30〜40%が「デザイン〜実装まで一括」を求めている
コーディングスキルがあれば、こうした案件にも対応でき、受注の幅が大きく広がります。
壁3. 単価の上限が見えてしまう
デザインのみを提供する場合、一般的に単価の上限があります。
具体的な問題点：
- デザインのみの案件は、実装込みの案件と比べて単価が30〜50%低いケースが多い
- デザインだけでは「部分的な作業」という認識をされがちで価値が評価されにくい
- 高単価案件は「デザイン〜実装〜保守」までの一貫したサービスが多い
- 継続的な収入（保守・運用）につながりにくい
デザイン〜実装まで一貫して提供できれば、より高い単価設定が可能になります。
壁4. 制作物に対するコントロールの喪失
デザインだけを担当する場合、最終的な成果物に対するコントロールが失われがちです。
具体的な問題点：
- 実装段階で想定と異なる表現になっても修正を依頼しづらい
- クライアントからの急な変更要望に柔軟に対応できない
- リリース後の微調整や改善に関与しにくい
- 「デザインは良かったのに実装で台無しになった」というケースも
実装まで自分でコントロールできれば、最終的な品質に責任を持つことができます。
壁5. キャリア成長の停滞
コーディングスキルの欠如は、長期的なキャリア成長にも影響します。
具体的な問題点：
- UX/UIデザイナーからプロダクトデザイナーへのステップアップが難しい
- 技術的な制約を理解していないため、実現不可能なデザインを提案してしまう
- デジタルプロダクト開発の全体像を把握しにくい
- チーム内での発言力や影響力が限定的になりがちである
デザインと実装の両方を理解することで、より包括的な視点でデザインができるようになります。
ノーコードツールがデザイナーにもたらす5つのメリット
ノーコードツールを習得することで、コーディングスキルがなくても様々なメリットを得ることができます。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット1. デザインから実装までワンストップで提供できる
ノーコードツールを使えば、コーディングなしでWebサイトやアプリを完成させることができます。
具体的なメリット：
- デザインの意図を100%反映した実装が可能になる
- 第三者との調整や意図の説明が不要になる
- デザインから公開までの時間が大幅に短縮される
- クライアントに「完成品」を提供できる満足感がある
- 品質に対して最後まで責任を持てる
これにより、クライアントに対して一貫したサービスを提供できるようになります。
メリット2. 案件の幅と収入が向上する
ノーコードスキルがあれば、受けられる案件の種類が増え、収入アップにもつながります。
具体的なメリット：
- 「デザインから実装まで」の案件に対応できるようになる
- LP制作、コーポレートサイト制作など案件の幅が広がる
- デザインのみの案件と比較して、平均30〜50%の単価アップが見込める
- 実装後の保守・運用契約による継続的な収入も期待できる
- 少ない工数で完結するため、時間あたりの報酬が上がる
当社の調査では、ノーコードスキルを習得したデザイナーの約70%が、半年以内に月の収入が20万円以上アップしています。
メリット3. デザインの自由度とコントロールが高まる
ノーコードツールは、デザイナーの思考プロセスに沿った直感的な操作が可能です。
具体的なメリット：
- デザインツールに近い感覚で実装できる
- 微調整を即座に反映できる
- レスポンシブデザインの調整を視覚的に行える
- アニメーションや動きも直感的に実装できる
- リリース後の修正も自分で即座に対応できる
コードの壁に阻まれることなく、自分のデザインビジョンを実現できます。
メリット4. 迅速なプロトタイピングとテストが可能になる
ノーコードツールを使えば、アイデアを素早く形にし、検証することができます。
具体的なメリット：
- 静的なモックアップではなく、実際に操作できるプロトタイプが作れる
- ユーザーテストのフィードバックをすぐに反映できる
- A/Bテストなどの検証も自分で実装可能
- クライアントへのプレゼンテーションでも「動くもの」を見せられる
- デザイン→フィードバック→改善のサイクルが短縮される
これにより、より良いユーザー体験を効率的に設計・検証できるようになります。
メリット5. キャリアの選択肢が広がる
ノーコードスキルを身につけることで、デザイナーとしてのキャリアの可能性が広がります。
具体的なメリット：
- UIデザイナーからプロダクトデザイナーへのキャリアアップ
- 「ノーコードデザイナー」という新たな専門性の確立
- フリーランスとして独立するハードルが下がる
- スタートアップでの少人数チームでも活躍できる
- 副業や個人プロジェクトの実現が容易になる
デザインとノーコードスキルの組み合わせは、現代のデジタル市場で非常に価値のある専門性となっています。
デザイナーにおすすめのノーコードツール5選
デザイナーがコーディングなしでデザインを実装するためのノーコードツールを5つ紹介します。
それぞれのツールの特徴と、デザイナーにとってのメリットを解説します。
参考：【これで安心！】Studioでできること・できないことを徹底解説
ツール1. Studio
Studioは、デザイナー向けに特化した直感的なWebサイト制作ツールです。
主な特徴：
- デザイナーの思考プロセスに合わせた直感的なインターフェース
- ドラッグ&ドロップで自由度の高いデザインが可能
- レスポンシブデザインの調整が視覚的に行える
- CMS機能も標準搭載
デザイナーにとってのメリット：
- Figmaに近い感覚で操作できるため学習曲線が緩やか
- ピクセルパーフェクトなデザインの実現が可能
- コンポーネント概念でデザインの一貫性を保ちやすい
- 小規模〜中規模サイトの制作に最適
多くのデザイナーがコーディングなしでWebサイト制作を始めるファーストチョイスとして選んでいます。
ツール2. Webflow
Webflowは、高度なアニメーションやインタラクションも実装できる本格的なノーコードツールです。
主な特徴：
- CSSの概念に基づいた直感的なデザインシステム
- 複雑なアニメーションやインタラクションが実装可能
- CMS機能とEコマース機能が充実
- SEO対策機能が充実している
- エクスポート機能でコード出力も可能
デザイナーにとってのメリット：
- デザインの表現の幅が非常に広い
- より本格的なWebサイト制作が可能
- クリエイティブな表現を追求できる
- CSS/HTMLの基本を理解していると活用しやすい
高度なアニメーションや複雑なインタラクションを実装したい場合に適しています。
ツール3. Figma to Code連携ツール
Figmaのデザインを直接コードに変換するツールも充実してきています。
主な連携ツール例：
- Anima：FigmaからHTML/CSS/Reactコードを生成
- Figma to Webflow：FigmaデザインをWebflowに直接変換
- Locofy：複数のフレームワークに対応したコード変換
- Figma to Studio：FigmaからStudioへのデザイン連携
デザイナーにとってのメリット：
- 慣れ親しんだFigmaでデザインを完結できる
- デザインからコードへの変換プロセスが最小限に
- 既存のFigmaデザインアセットを活用できる
- 様々な出力形式に対応している
Figmaをすでに使いこなしているデザイナーにとって、最も低い障壁でデザインを実装に移行できる選択肢です。
ツール4. Framer
FramerはプロトタイピングツールからWebサイト制作ツールへと進化したプラットフォームです。
主な特徴：
- プロトタイプからそのまま本番サイト公開が可能
- Reactベースの柔軟なコンポーネントシステム
- アニメーションやインタラクションが直感的に実装可能
- AIによるコード生成機能も搭載
- レスポンシブデザインのサポートが充実
デザイナーにとってのメリット：
- プロトタイプとプロダクションの境界がない
- インタラクティブな表現が得意
- デザインからプロダクトまでのワークフローがシームレス
- コンポーネントの再利用性が高い
特にインタラクション設計を重視するUI/UXデザイナーに適しています。
ツール5. Bubble
Bubbleは、より複雑なWebアプリケーションを作成できるノーコードプラットフォームです。
主な特徴：
- データベースやAPIとの連携が容易
- 複雑なビジネスロジックも実装可能
- ユーザー管理やEコマース機能など高度な機能も実装可能
- プラグインエコシステムが充実
- スケーラビリティが高い
デザイナーにとってのメリット：
- 単なるWebサイトを超えた機能性のあるアプリ制作が可能
- クライアントに高付加価値なサービスを提供できる
- より複雑なプロジェクトにも対応できる
- システム設計の知識も身につく
UIデザインだけでなく、ユーザー体験全体を設計したいデザイナーに適しています。
コーディングできないデザイナーがノーコードを学ぶ3つの方法
ノーコードツールを効率的に習得するための3つの学習方法を紹介します。
それぞれの学習方法のメリットとデメリットを解説します。
参考：Studio学習で挫折しないための方法を3ステップで解説
方法1. 独学で学ぶ（オンラインチュートリアル・公式ドキュメント）
独学でノーコードツールを学ぶ方法です。
主な学習リソース：
- 各ツールの公式チュートリアルやドキュメント
- YouTube等の無料動画コンテンツ
- Udemyなどの有料オンラインコース
- 書籍やブログ記事
メリット：
- 自分のペースで学習できる
- コストを抑えることができる
- 必要な機能に焦点を当てて学べる
- 時間や場所を選ばず学習できる
デメリット：
- つまずいたときにサポートがない
- 体系的な学習が難しい
- モチベーション維持が難しい
- 学習の効率が良くない場合がある
独学は柔軟性が高いものの、挫折リスクも高いため、高い自己管理能力が求められます。
方法2. コミュニティに参加して学ぶ（ノーコードサロン）
同じ目標を持つ仲間と一緒に学ぶ方法です。特にStudioを学ぶなら、ノーコードサロンがおすすめです。
ノーコードサロンの特徴：
- Studio特化の月額制学習コミュニティ
- 現役のStudioエキスパートによるサポート
- 定期的なライブ講座やQ&Aセッション
- メンバー同士の交流や情報交換の場
- 実践的な課題やプロジェクト
メリット：
- 分からないことをすぐに質問できる
- 同じ目標を持つ仲間のモチベーションがある
- 最新情報や実践的なノウハウを得られる
- プロフェッショナルからのフィードバックが得られる
- 月額制なので費用対効果が高い
デメリット：
- 完全に自分のペースで進められるわけではない
- 体系的なカリキュラムよりも柔軟な学習形式
ノーコードサロンは、挫折しやすい独学と時間的制約のあるスクールの中間に位置する、バランスの良い学習方法です。Studioを使ったWebサイト制作スキルを身につけたいデザイナーに特におすすめです。
参考：月額制Studioコミュニティ「ノーコードサロン」を無料体験する
方法3. 体系的に学ぶ（ノーコードアカデミー）
体系的にノーコードを学びたい方には、ノーコードアカデミーのようなスクール形式の学習がおすすめです。
ノーコードアカデミーの特徴：
- Studio特化の3ヶ月間の授業型スクール
- 体系的なカリキュラムで基礎から応用まで学べる
- 現役プロフェッショナルの講師陣
- 少人数制の手厚いサポート
- ポートフォリオ制作から案件獲得まで一貫したサポート
メリット：
- 効率的に必要なスキルを習得できる
- 学習のロードマップが明確
- 手厚いサポートと添削を受けられる
- モチベーション維持がしやすい
- 卒業時には実践的なスキルが身についている
デメリット：
- コストが比較的高い
- 決められたスケジュールに合わせる必要がある
- 時間的コミットメントが必要
短期間で確実にスキルを習得したい方や、キャリアチェンジを考えている方に特におすすめです。
参考：授業型のStudioスクール「ノーコードアカデミー」とは？
デザイナーがノーコードを学ぶ際の注意点3つ
ノーコードツールを学ぶ際に注意すべきポイントを3つ紹介します。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
注意点1. デザインの原則を忘れないこと
ノーコードツールは手段であり、良いデザインの代わりにはなりません。
注意すべきポイント：
- ツールの機能や効果に頼りすぎず、基本的なデザイン原則を大切にする
- ユーザー体験を最優先に考える姿勢を維持する
- 「できるから使う」ではなく「必要だから使う」という判断を心がける
- デザインの本質（問題解決、コミュニケーション）を忘れない
- デザインプロセス（リサーチ、ワイヤーフレーム、プロトタイピングなど）を省略しない
ノーコードツールは、デザインスキルを拡張するものであって、代替するものではありません。デザイナーとしての専門性を常に大切にしましょう。
注意点2. ツールの限界を理解しておくこと
ノーコードツールには得意分野と不得意分野があります。その限界を理解しておくことが重要です。
注意すべきポイント：
- 非常に複雑なアニメーションや特殊な機能には限界がある
- パフォーマンスの最適化には制約がある場合がある
- 既存サイトの完全な再現には向かない場合がある
- エンタープライズレベルの大規模サイトには不向きな場合も
- SEOの細かな調整には制限がある場合がある
ツールの限界を理解した上で、適切な案件とツールのマッチングを心がけましょう。場合によっては、部分的に専門家の協力を得ることも検討すべきです。
注意点3. 継続的な学習の習慣を持つこと
ノーコード分野は進化が早く、継続的な学習が必要です。
注意すべきポイント：
- 一度学んだだけで満足せず、常に新機能や改善点をフォローする
- コミュニティに参加して、最新の情報やテクニックを収集する
- 実際のプロジェクトに応用しながら学ぶ
- 失敗を恐れず、チャレンジングなプロジェクトにも挑戦する
- 学習時間を定期的に確保する習慣をつける
特にバージョンアップが頻繁なツールでは、常に最新の情報にアップデートしておくことが重要です。学習は一度きりではなく、継続的なプロセスと捉えましょう。
まとめ：コーディングできなくても広がるデザイナーの可能性
本記事では、コーディングができないデザイナーがノーコードツールを活用して可能性を広げる方法について解説してきました。
コーディングスキルがないことでデザイナーは多くの壁に直面しますが、ノーコードツールを習得することで、それらの壁を乗り越えることが可能です。StudioやWebflowなどのツールを使えば、デザインから実装までワンストップで提供でき、案件の幅と収入を向上させることができます。
ノーコードスキルを習得する方法としては、独学、コミュニティ参加、スクール受講など様々な選択肢がありますが、効率的に学び、挫折を防ぐためには、ノーコードサロンのようなコミュニティや、ノーコードアカデミーのようなスクールを活用することをおすすめします。
Studioなどのノーコードツールをマスターしたい方は、ノクステックが運営する月額制のStudio学習コミュニティ「ノーコードサロン」で、効率的に学ぶことができます。同じ目標を持つ仲間との交流や、Studioエキスパートのサポートを受けながら、着実にスキルを身につけることができます。
また、より本格的にノーコードを学びたい方には、3ヶ月間の授業型スクール「ノーコードアカデミー」もおすすめです。体系的なカリキュラムと手厚いサポートで、短期間で確実にスキルを習得できます。
執筆者
松永勇樹
ノーコード専門メディア「ノクステック」運営。Studio Experts加盟。
100名規模のノーコードコミュニティ「ノーコードサロン」代表。