【初心者必見】Webデザイナーが低単価を脱出する方法5選
「デザインの仕事、がんばってるのに報酬が低い…」
「こんなに作業してるのに、これって割に合ってるの？」
Webデザイナーとして独立・副業を始めたものの、「低単価から抜け出せない」と悩んでいる方は少なくありません。
ですが、単価を上げる方法は「値上げ交渉」だけではありません。
むしろ重要なのは、“価格”ではなく“価値”で選ばれる提案力と考え方です。
本記事では、「Webデザイナー 低単価」という悩みを軸に、
価値で勝負する考え方、数値改善に基づいた提案法、単価アップのための行動戦略を5つの切り口で解説します。
「もう価格で消耗したくない」「自分の価値を正しく伝えたい」
そう感じている方にこそ読んでほしい、実践型のロードマップです。
この記事はStudio相談実績200件超の実績があるStudioエキスパートが経験を元に執筆しておりますので、ぜひ最後までお読みください。
本記事のまとめ
この記事ではWebデザイナーとして低単価に悩んでいる方に向けて、価格ではなく“価値”で選ばれるための5つの視点を解説します。
原因の整理から、費用対効果を伝える提案方法、単価の高い業種選定、マインドセットまで、初心者でも実践しやすい戦略を紹介。単なる値上げではなく、自分の強みを正しく伝えることで単価アップを目指しましょう。
目次
Webデザイナーが低単価に陥る原因3選
Webデザイナーが低単価に陥る原因は以下の3つです。
順番に説明していきます。
参考：【2025年最新】フリーランスデザイナーの案件獲得方法10選〜未経験からでも月収50万円を目指せる方法
原因1. 相場観がわからず価格を下げすぎる
駆け出しのWebデザイナーほど、実績不足を理由に価格を大きく下げてしまいがちです。
しかし、安さだけを理由に選ばれると「安くて当たり前」と思われ、次回以降も値上げが難しくなります。
また、業界の相場を理解しないまま見積もりを出すと、自分の時間や労力が報われない状況に陥ります。
まずは他のデザイナーの料金設定や、案件の平均単価を調べて相場感を持つことが大切です。
原因2. 「誰でもできる作業」だと思われている
ただ見た目を整えるだけのデザインだと、クライアントから「自分でもできる」と思われやすくなります。
価値が正しく伝わらなければ、安価な代替手段に流れてしまうのも自然なことです。
「構成の意図」「導線の設計」など、思考をともなったデザインであることを伝えられるかが重要です。
成果につながるプロセスを言語化できると、依頼の価値は飛躍的に高まります。
原因3. クライアントの成果に結びついていない
単に「見た目がキレイ」だけでは、ビジネスに貢献しているとは言えません。
特に法人や事業主にとっては、売上や集客に直結する結果が重要です。
成果につながっていないと感じられると、「値段に見合っていない」と判断され、単価を上げることが難しくなります。
だからこそ、ヒアリング段階で「どんな数字を伸ばしたいのか？」を意識することが、低単価脱却の第一歩です。
単価を上げるために“価値”で勝負する方法3選
単価を上げるには“価値”で勝負する方法は以下の3つです。
順番に説明していきます。
参考：【例文付き】Webデザイナー必見の応募文テンプレートを紹介！
方法1. 「成果に結びつく提案」ができるようにする
「バナーを作ります」「サイトを整えます」だけでは、単なる作業代行と捉えられがちです。
そこで重要なのが、「なぜこの構成なのか」「どんな行動を促すのか」まで言語化できる提案力です。
クライアントのビジネスゴールに合った提案ができれば、「頼れるパートナー」として認識されるようになります。
そうなれば自然と価格よりも“信頼”で依頼が決まるようになり、低単価を脱出できます。
方法2. 数値改善やCV率を意識して話す
デザインが変わったことで、どんな数字が改善されたのかを話せるようにしておきましょう。
「回遊率が上がった」「CV率が1.8%→3.2%に改善した」など、具体的な数値は説得力があります。
もし過去に実績がなければ、自分で仮説を立てて模擬案件を分析してみるのも良い方法です。
数字で語れるようになると、「デザイン＝感覚」から「デザイン＝戦略」へと価値がシフトします。
方法3. お客様に「費用対効果」で判断してもらう
単価を提示する際は「高いか安いか」ではなく「効果に見合うかどうか」で考えてもらうのがポイントです。
たとえばLP制作が50万円だとしても、そのLPで月に500万円の売上が出るなら、投資としては妥当です。
事前に「商品の単価」「月の販売件数」などをヒアリングして、効果の回収期間をシミュレーションして伝えましょう。
価格ではなく、成果に対する“コスパの良さ”をアピールする姿勢が信頼につながります。
費用対効果で納得される提案術3選
費用対効果で納得される提案術は以下の3つです。
順番に説明していきます。
参考：クラウドワークスでStudioを使った案件獲得方法を徹底解説！
提案術1. ヒアリングで数字を引き出す
提案の前に「どれだけの集客をしているか」「商品の単価は？」「どのくらい売れているか」といった数字を引き出しましょう。
これは費用対効果を示すうえで不可欠な情報です。
数字を聞くのが怖いと感じる方もいるかもしれませんが、これはお客様のためでもあります。
“成果につながる提案”をするには、数字を把握するのがプロの姿勢です。
提案術2. 投資回収シミュレーションを提示する
得られた数字をもとに「このLPを導入したら、どのくらいで費用が回収できるか」をシミュレーションして提示しましょう。
たとえば「月10件成約×50万円＝500万円」「CV率1.5倍想定」など、数字に基づく計算を見せることで信頼度が上がります。
「この改善が1ヶ月で◯円の利益増につながります」といった伝え方ができれば、価格の話ではなく投資の話にシフトできます。
数式が苦手な場合でも、テンプレを作っておくと提案時にスムーズに対応できます。
提案術3. 「価格＜成果」の構図を言語化する
「◯万円のデザインですが、成果が◯◯万円分あるとしたら、高いでしょうか？」といったように、対比で伝えましょう。
お客様の頭の中に“比較軸”がないと、単に「高い」「安い」でしか判断されません。
「このページで◯件増えると想定される → 商材単価は◯万円 → 回収まで◯ヶ月」など、納得できる筋道を言葉にすることが大切です。
価格ではなく成果とのバランスで伝えることで、「それならお願いしたい」と思ってもらいやすくなります。
効率的に単価アップを目指す工夫3選
効率的に単価アップを目指す工夫は以下の3つです。
順番に説明していきます。
参考：【事例付き】AIツールClaudeでLP制作する方法を徹底解説！
工夫1. 提案の型をテンプレート化する
毎回ゼロベースで提案を考えるのではなく、ヒアリングから見積・効果シミュレーション・提案書作成までをテンプレート化しておくことで、作業効率が大幅に向上します。
体系化されたプロセスは、提案の再現性と信頼性を高めるうえでも非常に有効です。
また、一貫した提案スタイルが確立されることで、成果を出すための土台が整いやすくなります。
効率化によって時間とリソースに余裕が生まれ、より高付加価値な仕事へシフトしやすくなります。
工夫2. ポートフォリオに「価値」を言語化して掲載する
成果物だけでなく、「なぜこの構成なのか」「どういった意図で設計したのか」を文章で補足することで、見た目では伝わりづらい思考力や戦略性を可視化できます。
デザインの背景や意図が伝わることで、クライアントからの評価軸が「価格」から「考え方・価値」へと変わります。
仮に数値改善の実績があれば、「導線改善でCVR1.5倍」など定量的に記載するとさらに説得力が増します。
ポートフォリオは単なる“作品集”ではなく、提案力を示す営業資料と捉えることが重要です。
工夫3. 単価の高い業種・案件に特化する
医療・士業・教育・BtoBサービスなど、1件あたりの売上単価が高く、成果を重視する業界に特化することで、適正価格での提案がしやすくなります。
これらの業種は「売上への貢献＝投資対効果」で判断されることが多く、費用対効果を軸にした説明が通用しやすい特徴があります。
また、自分の得意ジャンルと掛け合わせて「◯◯業界専門Webデザイナー」として打ち出すことで、ブランディングにもつながります。
受注単価を自然と底上げするには、最初から“適切な土俵”で戦う視点が重要です。
5. 低単価から抜け出すマインドセット3選
低単価から抜け出すために必要なマインドセットは以下の3つです。
順番に説明していきます。
参考：【初心者必見】Webデザイナーが案件獲得につなげる差別化方法5選
心得1. 「価格」ではなく「価値」で勝負する意識を持つ
単価が低い状態から抜け出すには、「いくらで作るか」ではなく「何をもたらせるか」を軸に考えることが重要です。
同じデザインでも、目的意識や戦略性が加われば“売れるページ”としての価値が生まれます。
その価値に対して適切な価格を提示することで、価格交渉に悩まされることも減ります。
“安さ”ではなく“成果”で選ばれることをゴールに設定する意識が、単価アップの第一歩です。
心得2. 自分の時間と労力の“原価”を正しく把握する
制作にかけた時間と実際の報酬を割って時給換算してみると、自分の「働き方の効率」が見えてきます。
もし時給が極端に低い場合は、それはビジネスとして持続不可能な状態です。
「自分の1時間にはいくらの価値があるのか」を意識することで、価格設定の軸が生まれます。
収支を可視化することは、健全なフリーランス活動に欠かせない重要な習慣です。
心得3. 提案を断られても“価値が合わなかっただけ”と捉える
単価を上げようとした途端に「高い」と断られると、自信を失ってしまうことがあります。
しかし、それはあなたの価値が低いのではなく、“相手の価値基準と合わなかっただけ”です。
価格に納得してくれるクライアントと出会うためには、適正価格で提示し続けることが必要です。
断られた経験を「価値観のミスマッチ」として冷静に受け止めることが、次の前向きな提案につながります。
まとめ
「Webデザイナー 低単価」という悩みは、多くの駆け出しデザイナーが一度は直面する壁です。
しかし、そこから抜け出す鍵は“価格を下げること”ではなく、“価値を正しく伝えること”にあります。
本記事では、低単価に陥る原因から、価値で勝負するための考え方・具体的な提案術・マインドセットまで、体系的にご紹介しました。
- 数字をヒアリングし、費用対効果を可視化する
- デザインの「背景」と「成果」を言語化して提案する
- 単価の高い業種に特化し、時間単価も意識して働く
これらを積み重ねることで、「安くていいからお願い」ではなく「この人だからお願いしたい」と言われる存在に変わっていけます。
「単価を上げたいけど、自分の提案が正しいのか不安……」という方向けに、提案・ポートフォリオを拝見し、改善点や“価値の伝え方”を個別にフィードバックいたします。