ノーコードツールBubbleで実現できることを徹底解説

ノーコードBubbleでできることを徹底解説

「Bubble」はプログラミングの知識がなくてもアプリを開発することができるノーコードツールです。

この記事では、そんなBubbleを使って実現できることや使用例を解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

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目次

Bubbleとは

Bubbleの基本機能

Bubbleでは基本機能として以下のようなものがあります。

  • フロント部分の開発・編集
  • ワークフローの作成・編集
  • データベース
  • フォント、要素のデザイン変更
  • プラグイン追加・削除
  • 言語の変更
  • ログ管理

Bubbleでは、これらの機能を活かしてアプリを開発していきます。

他のノーコードツールとの違い

一般的にノーコードツールは拡張性が低いことがデメリットとして挙げられますが、Bubbleでは他のノーコードツールと比較して柔軟性が高いのが特徴です。

具体的にはページに対して一時的にデータを持つことができたり、毎週決まった時間にメールを送ることができるなど(ループ処理)、他のノーコードツールではできない機能を実現することができます。

また、ノーコードツールといえどもコーディングすることも可能なため、ノーコードツールとしては珍しく痒いところに手が届くツールであると言えるでしょう。

そのほか、データベースとして外部ツールを使用することも可能です。

Bubbleの利用シーン

Bubbleは、主にスタートアップや起業家、中小企業で多く利用されています。

スタートアップや起業家の場合は、初期の検証用プロダクト開発に利用されることが多いです。

Bubbleで開発することによって従来のコーディングでのアプリ開発と比べると低コストで検証→開発のサイクルを回すことができるためです。

また、Bubbleは中小企業にも利用されています。

特にニッチな業界に特化したバーティカルSaaSでは手が届かず、スクラッチ開発するには費用が膨大という法人が自社独自のシステム開発で利用することが多いです。

以前私が携わった開発案件では本来は一千万円以上するような内容のアプリを数百万円ほどで開発しました。

Bubbleでできることの具体例

ここではBubbleを使ってできることを具体的に紹介します。

ウェブアプリとネイティブアプリの開発

Bubbleは、ウェブアプリ開発とネイティブアプリ両方の開発を行うことができます。

特にウェブアプリの開発は、有料プランへの加入と公開ボタンを押すことで簡単に行うことができます。

現状ネイティブアプリでは、専用ツールを使用することでGoogle playやApp Storeにアプリ申請をすることができますが管理が大変なため、あまりおすすめしません。

あくまでもBubbleはウェブアプリの開発に特化したツールと考えると良いでしょう。

APIの利用

BubbleではAPI Connectorというプラグインを使用することでAPI連携を行うことができます。

APIを使用することで、SNSのアカウントでのログインや決済機能の実装などを行うことができるようになります。

マッチングサービスの構築

Bubbleは、マッチングサービスの構築にも適したツールです。

例えば以下のようなアプリを開発することが可能です。

  • 起業家と投資家のマッチングサービス
  • デザイナーとコーダーのマッチングサービス
  • 売りたい人と買いたい人のマッチングサービス
  • 貸したい人と借りたい人のマッチングサービス

特に、マッチングすることでチャットを行ったり、気になる相手をお気に入り追加するなどの機能であれば低予算かつ短期間で開発することが可能です。

また、Bubbleでは検索機能を実装することも可能です。属性によって絞り込みや検索フォームに入力されたキーワードとの一致による絞り込みなど様々な方法で検索を行うことが可能です。

学習管理システム

Bubbleでは動画コンテンツを用いることで学習システムをすることも可能です。

具体的には社内向けのe-ラーニングシステムやスタディサプリのようなサービスを開発することができます。

以下のような機能を追加することもできます。

  • 学習時間の計測
  • コンテンツの追加
  • 学習グループの作成
  • お気に入り
  • 閲覧回数の取得

動画はiframeを使った埋め込み、Youtube、Vimeoなどの方法で表示させることができます。

社内管理システム

Bubbleでは社内管理システムを開発することができます。

具体的には

  • 勤怠管理システム
  • 請求書管理システム
  • 名刺管理システム
  • 受発注システム

カスタマイズした自社専用のシステムを開発することが可能です。

Bubbleのメリット

ここからはBubbleのメリットについて解説します。

開発スピードの向上

Bubbleを使うと、開発スピードが劇的に向上します。

主な理由としては、複雑なコードを書く必要がなく、直感的な操作でアプリを開発できるというのがあります。

また、多くのテンプレートやプラグインが揃っているため、完全に全ての機能をゼロから開発する必要がないことも開発スピードの向上に役立っています。

その結果、短期間でプロトタイプを作成することが可能になるため、テストやフィードバックのサイクルも迅速に進めることができ、最終的な製品をより早く市場に投入することができます。

コストの削減

Bubbleの利点の一つに、コストの大幅な削減があります。

特に開発コストを削減できることが大きな魅力です。

開発スピードが向上することでエンジニアの必要人月が削減でき、結果的に開発コストの大幅な削減に繋がります。

これにより、中小企業やスタートアップ企業でも、予算を抑えつつ高品質なアプリを開発することができるのです。

スケーラビリティと柔軟性

Bubbleは、スケーラビリティと柔軟性にも優れています。

ノーコードツールの課題としてアプリが大きくなった際の移管コストが議論に挙げられますが、Bubbleの場合、アプリの規模が大きくなってもパフォーマンスを維持できるため、ユーザー数が増えても安心です。

また、必要なデータ量に応じて追加で容量を購入することができるため、長期的な運用を視野に入れた開発を行うことができます。

Bubbleのデメリット

Bubbleは、プログラミング知識がなくても簡単にウェブアプリケーションを作成できるツールです。

一見すると万能なツール見えますが、いくつかのデメリットも存在します。

ネイティブアプリの開発には不向き

Bubbleはネイティブアプリ開発を行うことは可能ですが、不向きと言えるでしょう。

理由は、専用ツールを使う必要があるため無駄なコストが発生するためです。

一般的な開発であれば、開発したアプリをGoogle PlayやApp Storeに直接アプリ申請をおこなうことができますが、Bubbleでは間に有料のツールが必要です。

そのため、ネイティブアプリを開発する際は他のツールを使うことをおすすめします。

Bubbleと似たノーコードツールにFlutterflowというものがあるので一度調べてみると良いでしょう。

データ量が多いアプリの開発には不向き

Bubbleでは、ゲームアプリなどのデータ量が多いアプリの開発には不向きと言えるでしょう。

Bubbleはデータ量が多くなるとアプリの動作が重くなることがあるため、注意が必要です。

データ量に関しては、

  • データ量が多くないアプリにする
  • 膨大なデータを参照しないDB設計・実装を行う

上記の2点で回避することができます。

そもそも、Bubbleで開発することが正解なのかは常に考える必要があるでしょう。

Bubbleエンジニアが少ない

Bubbleは便利なツールであるものの、コーディングを用いた開発に比べるとエンジニアが多くありません。

そのため、要件に対して適切に開発を行うことができるエンジニアを探す難易度は高いと言えるでしょう。

具体的なBubbleの使用例

Bubbleは、プログラミング知識がなくてもウェブアプリケーションを開発できるツールとして、多くの分野で活用されています。

特にスタートアップ企業では、柔軟な開発を必要とする場合にその力を発揮しています。

以下に、具体的な活用事例を紹介します。

最終面接の結果で他社に活かす「ABABA」

ABABAは、最終面接での落選情報をもとに他の企業への就活を行うことができるサービスです。

ABABAは、Bubbleを使用して初期のプロダクトを開発しました。

また、東京ベンチャー企業選手権大会2023で優勝するなどBubble発のスタートアップとして成功していると言えるでしょう。

就活の過程が評価される新サービスABABAを見てみる

企業とインフルエンサーをマッチング「Reachr」

Reachrは、インフルエンサーとインフルエンサーを登用したい企業をマッチングするサービスです。

柔軟性を活かしてわずか3ヶ月で収益化に成功した事例になります。

企業とインフルエンサーを繋ぐReachrを見てみる

まとめ

今回はBubbleで実現できることを事例をもとに解説しました。

多くの要望に対応できるBubbleですが、明確なデメリットも存在するため、デメリットを理解したうえで開発を行うと良いでしょう。

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