【デザイナー必見】ノーコードスキルで可能性を広げる方法〜メリットから学習法まで徹底解説！
「デザインスキルはあるけど、コーディングができず案件の幅が広がらない」「クライアントからデザインだけでなく実装まで頼まれることが増えてきた」「プログラミングを学ぶ時間がない」
このような悩みを抱えるデザイナーの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、デザイナーがノーコードツールを習得するメリットや具体的な活用法、効率的な学習方法までを徹底的に解説します。
StudioエキスパートとCreate公式アンバサダーとして活動し、100名以上にStudio指導を行ってきた経験を持つノクステックがお届けする、デザイナーのためのノーコード活用ガイドです。ぜひ最後までお読みください。
本記事のまとめ
デザイナーがノーコードスキルを身につけることで、案件の幅が広がり収入アップにつながる。ノーコードツールはプログラミング知識不要で、デザイナーのビジュアルスキルを活かして学習できる。効率的に学習するには、自分に合ったツールの選定とコミュニティへの参加が重要。ノーコード × デザインスキルを組み合わせることで、新たなキャリアの可能性が広がる。
目次
デザイナーがノーコードスキルを身につけるべき5つの理由
デザイナーがノーコードスキルを身につけるべき理由として、以下の5つが挙げられます。
- デザインから実装までワンストップで提供できる
- 案件の幅と収入が大幅に向上する
- クライアントとの直接的なコミュニケーションが可能になる
- プロトタイプの作成から実装までシームレスに進められる
- デザイン思考をそのまま反映した制作ができる
それぞれについて詳しく解説します。
理由1. デザインから実装までワンストップで提供できる
ノーコードスキルを身につけることで、デザインだけでなく実装までを一貫して提供できるようになります。
クライアントにとって、デザインとコーディングを別々の人に依頼する手間が省け、コミュニケーションコストも削減できるため、大きな価値があります。また、デザイナー自身も意図したデザインを正確に実装できるため、納得のいく成果物を提供できます。
Figmaなどのデザインツールで作成したモックアップを、Studio、Webflowなどのノーコードツールでそのまま実装できるスキルは、現代のデザイナーにとって大きな武器となります。
理由2. 案件の幅と収入が大幅に向上する
ノーコードスキルを持つことで、受けられる案件の幅が大きく広がります。
案件例：
- Webサイトのデザインから実装まで
- ランディングページ制作（デザイン〜公開まで）
- Webアプリ・ツールの開発
- クライアントのサイト更新・保守
- ノーコード開発のコンサルティング
当社の調査によると、デザインのみの案件と比較して、デザイン＋実装案件の単価は約1.5〜2倍になるケースが多いです。月間収入にして10万円以上の違いが出ることも珍しくありません。
理由3. クライアントとの直接的なコミュニケーションが可能になる
デザイン＋実装ができることで、クライアントと直接やり取りする機会が増えます。
エンジニアを介したコミュニケーションでは伝わらなかった微妙なニュアンスや意図も、直接クライアントとやり取りすることでしっかりと把握できます。また、実装面の制約をデザインの段階から考慮できるため、後から大幅な修正が必要になるリスクも減少します。
クライアントとの直接的な信頼関係が構築できれば、継続案件やリピート案件にもつながりやすくなります。
理由4. プロトタイプの作成から実装までシームレスに進められる
ノーコードツールを使えば、プロトタイプの作成から本番実装までをシームレスに進めることができます。
従来は、デザインカンプ作成→エンジニアへの引き継ぎ→実装→デザイン調整というように、複数の工程と関係者が必要でした。しかし、ノーコードスキルを持つデザイナーであれば、プロトタイプを作りながら実装を進め、完成したプロトタイプをそのまま本番環境に公開することも可能です。
開発期間の短縮と工程の簡略化により、クライアントの満足度も向上します。
理由5. デザイン思考をそのまま反映した制作ができる
ノーコードツールは多くの場合、ビジュアルベースのインターフェースを持っています。
これはデザイナーの思考プロセスと非常に相性が良く、「こう見せたい」というビジュアルイメージをそのまま実装に反映できます。コードを書く場合は、デザインの意図を正確にコードに変換する必要がありますが、ノーコードツールではそのギャップが大幅に縮まります。
デザイン思考をそのまま活かした開発ができるため、よりクリエイティブな表現が可能になります。
デザイナーに特におすすめのノーコードツール3選
デザイナーの特性やスキルセットを活かしやすいノーコードツールとして、以下の5つがおすすめです。
- Studio
- Webflow
- Framer
それぞれのツールの特徴やデザイナーにとってのメリットを解説します。
1. Studio
Studioは、デザイナー向けに開発されたWebサイト制作ツールです。
デザイナーに向いている理由：
- 直感的なビジュアルエディターでデザインの自由度が高い
- レスポンシブデザインの調整が柔軟にできる
- Figmaからのインポート機能がある
- CSSの知識があれば、さらに細かいカスタマイズも可能
Studioはデザイナーの思考プロセスに合わせて設計されており、デザインの細部までこだわりたい方に特におすすめです。
2. Webflow
Webflowは、高度なアニメーションやインタラクションを実装できるノーコードツールです。
デザイナーに向いている理由：
- CSSの概念に基づいたデザインシステム
- 複雑なアニメーションやインタラクションが実装可能
- コンポーネント化によるデザインの再利用性
- レスポンシブデザインの調整が細かくできる
- CMSとの連携が強力
特にインタラクティブなWebサイトやモーショングラフィックスを得意とするデザイナーに適しています。
3. Framer
FramerはプロトタイピングツールからWebサイト制作ツールへと進化したプラットフォームです。
デザイナーに向いている理由：
- プロトタイプからそのまま本番サイトへの移行が可能
- Reactベースのコンポーネントシステム
- デザインに特化したインターフェース
- モーションデザインが容易に実装できる
- Figmaからのスムーズな移行が可能
デザインプロトタイプから実際のWebサイトまでをシームレスに制作したいデザイナーに最適です。
デザイナーのためのノーコード学習ロードマップ
デザイナーがノーコードスキルを効率的に習得するための学習ロードマップを紹介します。
効率的な学習のためのステップを詳しく解説します。
ステップ1. 基礎知識の習得（1〜2週間）
まずはノーコード開発の基本的な概念や用語を理解しましょう。
学習内容：
- ノーコード開発の基本概念
- Webサイトの構造（HTML、CSS、JavaScriptの基本的な理解）
- レスポンシブデザインの概念
- データベースの基本概念
- API連携の基礎知識
特にデザイナーは、HTMLとCSSの基本を押さえておくと、ノーコードツールの理解が格段に早くなります。
ステップ2. ツールの選定と基本操作の習得（2〜4週間）
自分の目標や特性に合ったノーコードツールを選び、基本操作を習得します。
学習内容：
- 各ツールの公式チュートリアルの実施
- 基本的なページ構築の実践
- レイアウトシステムの理解
- スタイル設定の方法
- コンポーネントの作成と活用
この段階で、少なくとも1つのツールの基本操作を確実に習得することが重要です。
ステップ3. サンプルプロジェクトの制作（2〜4週間）
学んだ知識を活かして、実際にサンプルプロジェクトを制作します。
学習内容：
- ポートフォリオサイトの制作
- ランディングページの制作
- 簡単なブログの制作
- フォーム機能の実装
- アニメーションやインタラクションの追加
自分自身のポートフォリオサイトを作ることで、スキルの証明にもなりますし、実践的なスキルが身につきます。
ステップ4. 応用スキルの習得（4〜8週間）
より高度な機能や効率的な開発手法を学びます。
学習内容：
- CMS（コンテンツ管理システム）の活用
- 条件分岐や繰り返し処理の実装
- 外部APIとの連携
- デザインシステムの構築と管理
- パフォーマンス最適化
応用スキルを習得することで、より複雑なプロジェクトにも対応できるようになります。
ステップ5. 実案件への適用（継続的）
学んだスキルを実際の案件に適用し、継続的に成長していきます。
学習内容：
- 小規模な有償案件の受注
- クライアントとのコミュニケーション方法
- 要件定義からデリバリーまでの流れ
- 保守・運用の方法
- トラブルシューティングのスキル
実案件を通じて経験を積むことで、より実践的なスキルと自信が身につきます。
デザイナーがノーコード学習で挫折しない4つの方法
ノーコード学習で挫折しないための効果的な方法として、以下の4つを紹介します。
これらの方法を実践することで、効率的かつ継続的にスキルを身につけることができます。
参考：Studio学習コミュニティ「ノーコードサロン」とは？
方法1. 学習コミュニティへの参加
同じ目標を持つ仲間との交流は、学習のモチベーション維持に効果的です。
おすすめのコミュニティ：
- ノーコードサロン（Studio特化のコミュニティ）
- NoCodeJapan（日本のノーコードコミュニティ）
- ノーコード関連のDiscordグループ
- SNS上のノーコードコミュニティ（X、Facebook）
コミュニティに参加することで、分からないことをすぐに質問できるだけでなく、最新のトレンドや効率的な学習方法も共有されます。
方法2. スクールやコーチングの活用
体系的なカリキュラムや専門家のサポートを受けることで、効率的に学習できます。
おすすめのスクール・コーチング：
- ノーコードアカデミー（Studio特化のスクール）
- Webflow Universityの有料コース
- ノーコード専門のコーチングサービス
- Udemyなどのオンライン学習プラットフォームのコース
- ワークショップやハンズオンセミナー
特に実務経験のある講師から学ぶことで、実践的なノウハウを効率的に吸収できます。
方法3. 実践を通じた段階的な学習
理論だけでなく、実践を通じて段階的に学ぶことが重要です。
実践的な学習アプローチ：
- 小さなプロジェクトから始める
- 自分の興味のあるテーマでサイトを作る
- 既存のテンプレートをカスタマイズしてみる
- 友人や家族のサイトを作ってみる
- 無償でも良いので実案件を経験する
実践を通じて「できた」という成功体験を積み重ねることで、学習のモチベーションが維持されます。
方法4. デザインスキルを活かした学習アプローチ
デザイナーとしてのスキルや思考法を活かした学習アプローチを取りましょう。
デザイナー向け学習アプローチ：
- まずはビジュアル面からツールに慣れる
- デザインシステムの概念を活かす
- 自分のデザインをノーコードで実装してみる
- Figmaなど使い慣れたツールとの連携から始める
- UIコンポーネントの設計から理解を深める
デザイナーとしての強みを活かすことで、ノーコードツールの習得がスムーズになります。
デザイナーがノーコード学習で直面する壁と乗り越え方
ノーコード学習で多くのデザイナーが直面する壁と、それを乗り越えるための具体的な方法を紹介します。
それぞれの壁に対する効果的な乗り越え方を解説します。
壁1. テクニカルな概念の理解
多くのデザイナーは、データベースやAPIなどのテクニカルな概念に戸惑います。
乗り越え方：
- 視覚的に理解できる解説動画や図解を活用する
- 実際に手を動かしながら学ぶ
- コンセプトを簡単な言葉で説明してくれる入門書を読む
- 技術用語の対訳表を作成する
- 小さな成功体験を積み重ねる
特に難しい概念は、一度に全てを理解しようとせず、実践の中で徐々に理解を深めていくことが重要です。
壁2. デザインとの違いに対する戸惑い
ノーコードツールはデザインツールとは操作性や概念が異なるため、戸惑うことがあります。
乗り越え方：
- デザインツールとノーコードツールの違いを明確に理解する
- 共通点から学習を始める（レイアウト、スタイリングなど）
- デザインからノーコードへの橋渡しとなるチュートリアルを探す
- 両者の違いを「制約」ではなく「特性」として捉える
- 段階的に新しい概念を取り入れる
デザインスキルを活かしながら、新しいツールの特性を理解していくアプローチが効果的です。
壁3. 複雑な機能実装への壁
基本的なサイト制作はできても、フォーム処理やデータベース連携などの機能実装で壁にぶつかることがあります。
乗り越え方：
- 機能ごとに特化したチュートリアルを探す
- コミュニティで同じ課題に取り組んだ人の解決法を参考にする
- 機能を細分化して一つずつ理解する
- プラグインや外部サービスの活用も検討する
- 必要な機能だけに集中し、不要な複雑さを避ける
複雑な機能は一度に全てを実装しようとせず、少しずつ段階的に取り組むことが重要です。
壁4. モチベーションの維持
学習の過程で、モチベーションの維持が難しくなることがあります。
乗り越え方：
- 小さな目標を設定し、達成感を得る
- 学習の成果を定期的に振り返る
- コミュニティでの交流を通じて刺激を受ける
- 自分が興味を持てるプロジェクトに取り組む
- 学習の進捗を可視化する（カレンダーにチェックを入れるなど）
継続的な学習のためには、自分に合ったモチベーション維持の方法を見つけることが大切です。
壁5. 案件獲得に関する不安
スキルを身につけても、実際に案件を獲得できるかという不安を感じることがあります。
乗り越え方：
- ポートフォリオを充実させる
- 小さな案件から始める（知人や友人のサイト制作など）
- クラウドソーシングサイトでの案件獲得を試みる
- SNSでの発信を通じて認知度を高める
- 既存のデザイン案件にノーコード実装をオプションとして提案する
実績を少しずつ積み上げることで、自信と信頼を獲得していくことができます。
デザイナー×ノーコードで広がる新たなキャリアパス
デザイナーがノーコードスキルを身につけることで広がる、新たなキャリアパスについて紹介します。
それぞれのキャリアパスの特徴や将来性について解説します。
キャリア1. ノーコードデザイナー
デザインとノーコード実装の両方のスキルを持つ「ノーコードデザイナー」という新たな職種が注目されています。
特徴と将来性：
- デザインからデプロイまでをワンストップで担当
- 中小企業や個人事業主からの需要が高い
- 従来のWebデザイナーより高単価で案件を獲得できる
- 採用市場でも専門性の高い人材として評価される
- リモートワークとの相性も良い
デザイン思考とテクニカルな実装能力の両方を持つ人材は、市場価値が高まっています。
キャリア2. Webサイト制作のフルスタックデザイナー
デザインから実装、保守・運用までを一貫して担当できる「フルスタックデザイナー」としてのキャリアです。
特徴と将来性：
- デザイン、実装、保守・運用までを一人で完結
- Web制作会社での重要なポジションを獲得できる
- クライアントとの直接的な関係構築が可能
- 案件全体の把握による質の高い提案が可能
- 継続的な保守・運用案件による安定収入
一人で多くの工程を担当できることで、少人数のチームでも効率的な制作が可能になります。
キャリア3. ノーコードコンサルタント
ノーコードツールの導入や活用方法をアドバイスする「ノーコードコンサルタント」としてのキャリアです。
特徴と将来性：
- 企業のノーコード導入をサポート
- ノーコードを活用した業務効率化を提案
- ノーコードツールの研修や教育を担当
- 複数のノーコードツールに精通した専門家として活動
- 高単価のコンサルティング案件の獲得が可能
DXが進む中、ノーコードによる業務改善の需要は今後さらに高まると予想されます。
キャリア4. デジタルプロダクトデザイナー
ノーコードを活用してプロトタイプから本番まで一貫してデザイン・開発できる「デジタルプロダクトデザイナー」としてのキャリアです。
特徴と将来性：
- スタートアップやプロダクト開発チームで活躍
- MVPの迅速な開発と検証が可能
- ユーザーフィードバックを即座に反映できる
- デザイン思考とプロダクト開発の両方の視点を持つ
- UI/UXデザインの枠を超えた価値提供が可能
特にスピード感が求められるスタートアップ企業での需要が高まっています。
キャリア5. 独立フリーランス
ノーコードスキルをきっかけに、独立フリーランスとしてのキャリアを築く道もあります。
特徴と将来性：
- 幅広い案件に対応できる強みを持つ
- リモートワークとの相性が良く、場所を選ばない働き方が可能
- 単価交渉力が高まり、収入アップが期待できる
- 自分の得意分野に特化したサービス展開が可能
- 副業からスタートして徐々に本業にシフトすることも可能
デザインとノーコード実装の両方のスキルを持つことで、フリーランスとしての差別化と安定した案件獲得が可能になります。
まとめ：ノーコードスキルで広がるデザイナーの可能性
本記事では、デザイナーがノーコードスキルを身につけるメリットから、具体的な学習方法、挫折しないためのコツまでを解説しました。
- ノーコードスキルを身につけることで、デザイナーとしての市場価値と収入が向上する
- デザインスキルを活かした直感的な学習アプローチが効果的
- コミュニティやスクールを活用することで挫折リスクを減らせる
- デザイン×ノーコードで新たなキャリアパスが広がる
デジタル化が進む現代において、デザイナーがノーコードスキルを身につけることは、単なるスキルアップではなく、キャリアの可能性を大きく広げる戦略的な選択と言えるでしょう。
ノーコードスキルを効率的に習得したいデザイナーの方は、100名以上にStudio指導を行った経験を持つノクステックが運営する、Studio学習に特化したコミュニティがおすすめです。同じ目標を持つ仲間との交流や、専門家のアドバイスを受けることで、効率的にスキルアップできます。
現在130名以上が所属するノーコードコミュニティに興味のある方は、7日間の無料体験をぜひお試しください。
執筆者
松永勇樹
ノーコード専門メディア「ノクステック」運営。Studio Experts加盟。
100名規模のノーコードコミュニティ「ノーコードサロン」代表。