Studioでサイト制作案件を納品する方法を徹底解説
「サイトを作ったいいけど納品方法がわからない」「進め方を調べてみたけどイマイチ良く理解できない」
そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、100名以上にStudioをレクチャーした経験をもとに、Studioを使ったサイト制作時の納品方法と流れを解説します。
納品までの4ステップ
1.ヒアリング
サイト制作の最初のステップは、クライアントとのヒアリングです。
この段階では、クライアントのニーズや要望をしっかりと理解することが重要です。
クライアントのビジネスやサービス内容、ターゲット顧客、競合、ウェブサイトの目的などを詳しく聞き取り、ウェブサイトを通じて達成したい目標を明確化します。
2.デザイン作成
ヒアリングで得られた情報を基に、サイトのデザインを作成します。
まずはFigmaなどのツールでワイヤーフレームを作成します。その後、クライアントにワイヤーフレームの確認をしたのち、デザインに移ります。
3.Studio実装
デザインが確定したら、Studioを使ってサイトを実装します。
デザイン次第では、Figma to Studioというプラグインを使用することでサイト制作の速度を上げることができるでしょう。
4.納品
サイトが完成したら、クライアントの確認を挟んだのち、納品となります。
納品前にはレスポンシブの設定やタグ、OGP画像などのSEO対策(内部対策)を確認し、問題がないようにしましょう。
また、サイトの管理方法や更新方法などをクライアントに説明したり、運用マニュアルを提供することでスムーズに運用できるようにサポートすると良いでしょう。
クライアントへのヒアリング方法
ここからは各ステップについて詳しく解説します。
ヒアリング
最初のミーティングでは、クライアントのビジネスやサービス内容、サイト制作の目的などを詳しくヒアリングしましょう。
以下のようなヒアリングシートを作成し、各項目を質問していくことがおすすめです。
また、可能であれば録音も行うとヒアリングに集中できるでしょう。
要望の具体化と合意形成
クライアントの要望を聞き取った後は、要望を具体化し、クライアントと合意形成を図ることが重要です。
クライアントの要望を理解した上で、実現可能な範囲で提案を行い、クライアントとしっかりとコミュニケーションを取りながら、ウェブサイトの仕様を決定していきます。
また、このタイミングでコミュニケーションツールを決めるようにするとその後のサイト制作がスムーズになります。
Studioアカウントを作成してもらう
ヒアリングの段階で、クライアントにStudioアカウントを作成してもらうことを検討しましょう。
特にWebの知識があまり多くないクライアントの場合、公式サイトを見ながら自分でアカウントを作成するのは負担になることもあるため、可能であればヒアリング時にアカウントの作成、プロジェクトへの招待まで行うことがおすすめです。
デザイン作成
ワイヤーフレーム作成
ワイヤーフレームは、ウェブサイトの骨組みとなるものです。
ウェブサイトのレイアウトやコンテンツの配置などを、簡易的な図で表現します。
ワイヤーフレームを作成することで、ウェブサイトの構成や情報設計を明確化し、デザインの方向性を決めることができます。
デザイン作成
ワイヤーフレームを基に、サイトのデザインを作成します。
デザインは、クライアントのブランドイメージやターゲット顧客に合わせたものにする必要があります。
また、ウェブサイトの目的や機能を考慮し、ユーザーが使いやすいデザインにすることも重要です。
お客様による確認
ワイヤーフレーム、デザインが完成したら、その都度クライアントに確認してもらいましょう。
必ず合意形成を行い、次のステップに進むようにすることで後から言った言わないという不毛な論争を未然に防ぐことができます。
Studio実装
サイト制作を行う
デザインが確定したらStudioを使ってサイトを制作を行います。
サイト制作期間のポイントは、クライアントにこまめに進捗を共有することです。
デザインカンプはできたといえども修正が発生することもあるため、定期的に打ち合わせを行い、進捗の報告を行うと良いでしょう。
また、画像やテキストなどの素材も必要になるため、事前にその旨をクライアントに伝えておきましょう。
プランを変更する
Studioには、無料プランと有料プランがあります。
クライアントのニーズに合わせて、適切なプランを選択する必要があります。
無料プランでは、機能が制限されているため、本格的なウェブサイトを作成する場合は、有料プランへのアップグレードを検討する必要があります。
ドメインを設定する
ウェブサイトを公開するためには、ドメインを設定する必要があります。
ドメインは、ウェブサイトの住所のようなものです。
クライアントがすでにドメインを持っている場合は、そのドメインを使用します。
ドメインを持っていない場合は、新規で取得する必要があります。
レスポンシブ設定を行う
レスポンシブデザインは、様々なデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)に対応したデザインです。
Studioでは、レスポンシブデザインの設定が簡単にできるため必ず設定するようにしましょう。
SEO対策を行う
SEO対策は、ウェブサイトを検索エンジンで上位表示させるための対策です。
SEO対策を行うことでウェブサイトへのアクセス数を増やし、集客効果を高めることができます。
特に、無料プランで運営する際に検索結果に表示されずにクライアントからクレームが入ったという話をよく聞くため、外部対策も含めてSEO対策を行いましょう。
お客様に確認してもらう
サイトが完成したら、クライアントに確認してもらいましょう。
クライアントの意見を反映し、修正を加えることで、クライアントの満足度を高めることができます。
サイトの確認は打ち合わせの中で何度も行うことで、認識のズレがなくなるでしょう。
納品
納品する
サイトが完成したら、クライアントに納品します。
納品時には動作確認やSEO対策などの抜け漏れチェックを実施し、問題がないことを確認します。
制作段階でチェックリストを作成し、各項目を1つずつ確認すると良いでしょう。
アフターフォローを行う
納品後も、クライアントをサポートすることが重要です。
ノーコードツールのメリットの1つにクライアント自身で管理・更新できることがあるため、可能であればクライアントに対してStudio操作マニュアルを渡すと良いでしょう。
操作マニュアルはnotionで作成するのがおすすめです。
まとめ
プロジェクトの振り返りと次のステップ
プロジェクトが完了したら、プロジェクトの振り返りを行いましょう。
プロジェクトの反省点を洗い出し、次回のプロジェクトでは何をどうやって改善するかを具体的に決めることが大切です。
Studio活用のポイント
Studioは、コーディングの知識がなくてもWebサイトを制作できるノーコードツールです。
ノーコードツールのメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで提案することが重要です。
【参考】Studioのメリット・デメリットをエキスパートが解説
今後の展望
ノーコードツールStudioの進化と共によって、今後も高いレベルでのWebサイト制作が可能になるでしょう。
しかし、1番重要なことはその解決策がクライアントにとっての価値に繋がっているかです。
あくまでもStudioは手段であり、クライアントの課題解決の手段の1つであるということを忘れないことが大切です。